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ロードバイク用のビンディングペダルが出来たのはいつだかご存じでしょうか?

 

つい2~30年前は、プロの選手でもビンディングペダルを使っている選手はおらず、

基本的にスポーツサイクルで足をペダルに固定する方法はトゥストラップを使用して足をペダルに縛り付ける方式でした。

現在でも競輪の世界ではこのトゥストラップが使われていますが、アマチュアやロードバイク、MTBの世界ではほとんど使われていません。

 

実際のところ、ピストで1000mTTにチャレンジしていた頃は私もトゥストラップを使っており、

固定力だけなら間違いなくビンディングペダル以上だったのですが、使い勝手の悪さからロードでは基本SPD-SLを愛用しています。

ちょっとした買い物用や移動用にはクリートが小さく、歩きやすいSPDペダルを使っているので、

ペダルに関しても手持ちだけで4~5種類は活用しています(おかげでシューズも4足あったり)

 

というわけで過去にはストラップで固定されていたペダルですが、ある時スキーの固定方法から着想を得たあるエンジニアが自転車に応用できないかと考えました。

そうして産まれたのが自転車用ビンディングペダルです。

この時産まれたロードバイク用ビンディングペダルは現在もほぼ同じ機構を引き継ぎながら使い続けられています。

 

今回の記事のタイトルとこの話の流れなら既に予想が付いている方も多いでしょうが、

この自転車用ビンディングペダルを開発したのがLOOKです。

 

 

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LOOKのペダルはビンディングペダルの元祖

長年ツール・ド・フランスの表彰台の番人だったイノーさん(2016年で引退)
長年ツール・ド・フランスの表彰台の番人だったイノーさん(2016年で引退)

 

というわけで、LOOKのペダルは現在も当時のシステムを引き継ぎながら販売されていますが、

その画期的な機構は他社でも採用されており、シマノも一時期ははLOOKのパテントでペダルを製造していました。

そのため、LOOKとシマノのペダルは意外と使い勝手や装着感が似ており、私みたいに鈍感なタイプだとあまり違いがわかりません。

 

実際に、シマノの初期モデルであるPD-7401とKEOシリーズになる前のLOOKのデルタクリートは微妙に互換性があり、

LOOKペダルに耐久性の高いシマノのクリートを使うなんて裏技が一部で流行ったりしていました。

 

現在のSPD-SLとKEOだと規格が変わっているので多分ハマらないハズなのですが、見た目はやっぱり異常なほど似ているので、

薄暗い時間帯だとつい見た目で勘違いしてDURA-ACEを付けた自転車に乗るつもりなのにLOOKクリートを付けたシューズを履いてしまうことがあります。

これは8割ぐらい同じシューズに別のクリートを付けている私が悪いのですが、それぐらい見た目が似ているのです。

 

 

LOOKのペダルの性能は?

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私は基本的にどのパーツも良いところを前面に出してレビューするタチなのですが(パーツが好きすぎて悪く言いたくない)

LOOKのペダルに関しては褒める部分が無いというかなんというかで困ってしまっています。

 

実のところ、別の記事でも書いたのですが、LOOKはパテントを他社に出している関係上、同じ仕組みのペダルが多く、

シマノのSPD-SLやMAVICのペダルと使い心地があまり変わらないのです。

単純な入手性に関しては日本国内で手に入れるならシマノが圧倒的に優位ですし、クリートを付けた状態での歩きやすさもぶっちゃけシマノの方がマシです。

クリートに関しては、KEOのクリートは横幅がシマノのクリートに比べて幅が狭くなっているため、どうしても歩いていると足をくじきそうになってしまいます。

 

一応LOOKのペダルは回転が軽いという強みもあるのですが、回転が軽すぎてキャッチの際にちょうど良い位置で止まりません。

しかも、LOOKのペダルで1番かっこいいLOOKロゴがペダルの裏側に付いているのですが、キャッチをミスると大体思いっきり裏側のロゴを踏んづけて傷が付いてしまいます。(というか付きました)

 

一応、LOOKの名誉のためにフォローしておくと、基本的な性能に関してはシマノのデュラエースグレードとほぼ同じですし、

多少シマノのペダルより踏み味が柔らかめになっているので、膝が弱い方でシマノのペダルが使いたいという方はLOOKのペダルを使った方が足に優しいのは確かです。

価格も最上位モデルのKEOカーボンは飛び抜けて高価ですが、ひとつ下のモデルのKEO 2 MAXならデュラとほとんど変わらない性能が比較的安く手に入ります。

 

基本性能が高く、比較的お手頃で珍しいペダルが欲しいという方はLOOKのペダルを選ぶと良いでしょう。

今回のレビューでは散々な評価?となっていますが、比較対象がシマノのカーボン製デュラエースですし、

個人的に所有しているKEO 2 MAXのカーボンモデルも歩きにくいのとクリートの減りが妙に早いこと以外は性能面での不満は全くありません。

 

 

LOOKのペダルを買うならどれがおすすめ?

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初めてLOOKのペダルを購入する場合、今までシマノのペダルを使っていたなら、それほど気になることは無いと思います。

通常、別メーカーのペダルに交換する際は下位モデルを購入して自分に合うかどうかを確かめるのがセオリーですが、

LOOKとシマノに関してはセオリーを無視していきなり最上級モデルに突っ込んでも問題は無いでしょう。

 

というわけで、最上級モデルのKEOブレードカーボンがオススメです。

こちらのモデルは、シャフトがクロモリとチタンの2種類が販売されており、チタンシャフトモデルでは合計重量が180gと異常な軽さを実現しています。

シマノのカーボンデュラと比較しても40gも軽量ですので、持っただけで軽さがわかります。

 

また、靴底からシャフトまでの距離も13mmとかなり近い作りになっているので、よりペダリングで力を加える位置がわかりやすいという利点もあります。

 

価格については、チタンシャフトモデルはやや高めで3万円程度になりますが、クロモリシャフトなら2万円で購入できるので、

デュラエースがちょっと高くて手が出しにくいという方にもおすすめです。

 

ちなみにですが、下位モデルのKEO クラシックは定価が6,000円とお手頃価格で購入できます。

LOOKペダルの特徴として、クリートの固定力をかなり弱く設定できるので、ほとんど意識せずに足を外せるので、

立ちゴケの危険はシマノのペダルに比べて少ないでしょう。

実際、落車しかけたときに足を無理矢理外せるのはLOOKのペダルです。

 

 

LOOKのペダルにはどんな利点がある?

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性能面ではシマノとそれほど変わりませんが、LOOKのペダルにはある大きな利点があります。

それは、パワーメーターへの対応。

 

パワーメーターはクランク軸に取り付けるものやホイールのハブに取り付けるもの、ペダルに取り付けるものなどがありますが、

このうちペダルに取り付けるタイプのものはほぼLOOKのクリート向けとなっています。

そのため、ペダルを交換したり、ペダルに取り付けてパワーメーターを実装しようとすると、LOOK以外の選択肢がありません。

 

ガーミンのペダル用パワーメーターもLOOKのクリートを使用するタイプですので、

将来的にパワーメーターを使いたいという方は今のうちにLOOKペダルの使い心地に慣れておくと良いでしょう。

 

シマノのペダルと感覚的によく似ていると言っても、やはり実際に使ってみるとほんの少しですが差はありますので、

一気に交換してパワーメーターの数値が変わってしまわないように、最初からLOOKで練習しておくと、

パワーメーターを取り付けてもある程度継続した数値が測れると思います。