ロードバイクは毎年新しいコンポーネントやパーツ、フレームなどが発表されますが、購入した部品や完成車、フレームがどれぐらい使い続けられるのか考えたことはありませんか?

ロードバイクの場合、どうしても新しい部品の方が性能的には良くなるため、自分の実力が上がる、または目的に合わせて部品などを交換することが多いのですが、同じ自転車を使い続けた場合、どのくらいの期間使い続けることができるのでしょうか?

 

実際のところ、部品の寿命や交換時期についてはメンテナンスの頻度や使い方、そもそものパーツの品質によって大きく変わってくるため、一概に寿命がきまっているというわけではありません。

そこで、各部品ごとに、こんな症状がでたら交換した方が良いという症状をご紹介したいと思います。

 

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こんな症状が出たらホイールの交換、メンテナンスを考えよう

ロードバイクの走行性能に大きく関わるホイールの交換時期、メンテナンス時期について紹介します。

ホイールの場合、まず目安となるのは回転の軽さとスムーズさです。

 

 

回転の軽さについては、ロードバイクをスタンドに乗せたり、手で持ち上げた状態でホイールを空転させ、どれぐらい回転が続くかで判断します。

それなりのグレードのホイールなら、軽く回しただけでも10回転は回ってくれるのですが、ベアリングの劣化やグリスの劣化、ハブシールの痛みなどが起こっていると、購入時より明らかに回転数が少なくなってしまうのです。

ただ、手で回せば明らかに回転数が少なくなり、回転が重くなっているとしても、実際に走行してみると案外違和感は感じません。

もし実際に走行していて回転が重いと感じるような場合は、既に手遅れになっている可能性が高いです。

 

 

スムーズさについては、同様に手で持って回してみた際に、何かが引っかかるような感覚があるかどうかで見分けます。

もし引っかかる場合は、ベアリングに傷が付いていたりする場合がありますので、すぐにベアリングの交換かホイールの交換を行ってください。

もしそのまま使い続けると、ベアリングを保持しているパーツが削れてしまい、ハブを全て交換しなくてはいけなくなります。

 

 

ホイールについては、リムの劣化も確認が必要なポイントです。

よほど使い込まないと出ない症状ですが、長期間使い続けたホイールの場合、ブレーキがあたる面が削れて凹んできます。

リムのブレーキ面が凹むと、ブレーキの制動力が正常に発揮されませんし、場合によってはリムが割れてしまい、走行不能になってしまうため、危険です。

こちらについては、リムを指でなぞってみるとわかりやすいので、凹んでいるようなら交換すると良いでしょう。

 

 

ブレーキの劣化を見分ける方法は?

ブレーキの場合は、シューが消耗品なので定期的な部品の交換が必要になります。

新品のブレーキシューには溝が刻まれていますが、この溝が無くなったら交換時期です。

使い続けるとゴム部分が無くなってしまい、ブレーキが効かなくなってしまうので、定期的にブレーキシューを確認し、減りを調べておきましょう。

 

ちなみにですが、一般的なブレーキシューの場合、雨の中を走行すると凄い勢いで削れていきます。

私も一度芦ノ湖から小田原まで箱根の旧道を雨の中下ったことがありますが、一気に2ミリ程度ブレーキシューが削れてしまい、帰宅後すぐに交換しました。

シマノなどのブレーキシューの場合はある程度雨中でも減りにくいのですが、サードパーティー製の制動力の高いブレーキの場合はシューそのものが柔らかく作られていますので、耐久性に難があります。

ブレーキの利きは自転車で安全に走る上で最も重要なポイントですので、走行前と走行後は必ず利きと減りを確認して起きましょう。

 

 

フレームの劣化はどうやって見分けると良い?

ある意味一番劣化がわかりにくいのがフレームです。

とはいえ、場合によっては以外と簡単に見分けることができますので、よくある事例をご紹介したいと思います。

 

カーボンフレームの劣化と損傷について

色々な材質のフレームがありますが、一番寿命が短いのはカーボン製のフレームになります。

カーボンフレームはカーボン繊維を樹脂で固めて作られるのですが、この樹脂は紫外線によって劣化するため、屋外走行を続けるうちにだんだんと強度が低下してしまうのです。

そのため、力のかかる部分や他の部品を固定している部分などがひび割れたり欠けたりした場合は、フレームが劣化している可能性が高いといえます。

 

特にフロントディレイラーを固定している部分は変速のたびに相当強い力が加わるため、ひび割れが起こりやすい箇所です。

最近のフレームは樹脂の改善が進んでいるため、そう簡単に破損することはありませんが、10年以上昔のフレームの場合は劣化が進んでいる可能性があるため、一度分解してフレームの状態を確認しておいた方が良いでしょう。

 

また、フロントフォークについてもカーボン製のものがよく使われています。

こちらもホイールを固定している部分や、金属部品とのつなぎ目部分などが経年劣化でひび割れることがありますので、ある程度古いものは割れなどが無いか確認しておきましょう。

 

 

 

アルミフレームの劣化の見分け方と交換時期

アルミフレームの寿命については、意外と知られていません。

実は、アルミは加工した直後が最も強度が高く、時間が経つにつれて柔らかくなっていく特性がある金属なのです。

ですから、購入直後が最も頑丈で、長年乗り続けているとどんどん強度は落ちていきます。

 

しかも、アルミは特性的に壊れるときは一気に破断する性質があるため、走行中に折れる危険も無いとは言えません。

 

ただ、自転車用のアルミフレームの場合、ある程度の厚みを持たせて作られているため、いきなりポッキリ折れるといった事故はほとんど無く、まず変形による塗装の浮きや、ひび割れが起こります。

これらの症状は日常的にフレームの掃除を行っていればすぐにわかるものですので、走行前や走行後にフレームの手入れをしつつ異常が無いか確認しておくと良いでしょう。

アルミの劣化による破断については、アルミが材料となる他の部品、ハンドルやシートポストなどでも起こる可能性がありますので、こちらも定期的に状態を確かめておくと安心です。

 

 

 

クロモリフレームの寿命はどれぐらい?

自転車用フレームの中で最も寿命が長いのがクロモリフレームです。

私の手持ちのクロモリフレームなんかは、たまに補修はしていますが、既に20年以上問題無く現役で使っています。

 

クロモリの場合、アルミの弱点である繰り返しの負荷でも劣化は起こりにくいですし、そもそも展性が高い金属なので割れが起こることもほとんどありません。

ただ、どうしても鉄ですので、塗装の剥がれなどによって錆が起こり、そこから劣化してしまいます。

雨の中を走行した場合はフレームの中に水が溜まり、そこから錆びてしまうこともありますので、シートポストを引っこ抜いて逆さにし、中に入った水を抜いておきましょう。

 

ちなみにですが、クロモリフレームの場合、転倒による割れや破損については大抵修理できます。

アルミやカーボンの場合、一度破損してしまうと補修する手段はほとんど無いのですが、クロモリの場合は割れを溶接したり、破損した部位を切断して新しいパイプに交換することができるため、フレームが原型を留めないぐらい破損しない限りは元通りに治せるのです。

 

錆についても、パイプを接合しているラグ部分から分解し、錆びた部分を交換することで対処できるので、きちんとメンテナンスしていれば一生使い続けることも不可能ではありません。

ただ、クロモリフレームの修理についてはフレームビルダーかメーカーに依頼する必要がありますし、メーカーによっては溶接やパイプの交換などは対応していない場合もありますので、こまめにメンテナンスを行い、錆の発生を予防しましょう。

 

 

 

フレームが「へたる」ってどういう意味?

長い間同じフレームを使っていると、登りやスプリントの際に思ったように進んでくれなくなるといった症状が現れることがあります。

これは、自転車乗りの間でフレームの「ヘタり」と言われる症状なのですが、実はフレームが原因では無い場合もあるのです。

 

アルミやカーボンなどのフレームの場合、使い続けることで剛性が低下し、フレームが柔らかくなることがあるのですが、通常、そこまで歴然と柔らかくなったと感じられるようになるまでは、年間で1万キロ以上を数年続けるぐらい激しい使い方をしなければまず起こりません。

実際、私がメインで使っているフレームは年間1万キロ以上走っていますが、既に6年目でもへたったりはしていないのです。

ヘタったという場合、フレームでは無くその他の回転系の部品が劣化していたり、ライダーの出力が上がってフレームが付いてこられなくなっていることが多く、ホイールを硬いものに交換したり、各パーツのグリスを交換するだけでへたりが治ったりします。

 

なんとなく加速性能や登坂性能が落ちてきたと思ったら、まずはベアリングのメンテナンスを行い、それでも駄目ならホイールを交換してみると良いでしょう。

 

 

 

コンポーネントの劣化と交換時期

ディレイラーやクランクなどのコンポーネントについては、劣化するより先に製品そのものの互換性が無くなって交換することが多い部分です。

シマノの場合、数年に一回はモデルチェンジが行われていますし、新しいコンポーネントは古いコンポーネントと互換性が無い場合も多く、どこかのパーツが壊れたら全部交換してしまった方が手間がかかりません。

 

例えば、中級者向けによく使われているシマノの105シリーズの場合、2005年に発表された5600シリーズと2010年に発表された5700シリーズでは、最低限の互換性はありましたが、組み合わせるとブレーキの性能や変速性能が落ちてしまうため、実際は交換する意味がほとんど無かったりします。

また、2014年には5800シリーズが発表されましたが、こちらはリアが10速から11速に変更されたため、ハブやSTIの旧シリーズとの互換性がありません。

 

一応ですが、旧シリーズについてもしばらくは部品が残されているので、新シリーズが発売されても旧シリーズが壊れたときに修理できないといったことは無いのですが、新しいシリーズが発売されて2~3年も経つとほとんど旧シリーズの部品は手に入らなくなってしまうため、壊れたときはコンポーネントを全部交換しなければいけない可能性が高くなります。

 

コンポーネントの劣化を見分ける方法は?

モデルチェンジによって使えなくなることが多いコンポーネントですが、メンテナンス不足やハードに使い込むことで劣化が進んでしまうことももちろんあります。

特に多いのが回転部分の劣化で、グリスの潤滑力が失われてベアリングが破損したり、雨によって内部が錆びたりして正常に動かなるのです。

 

このようなベアリングなどの回転部分の劣化によるトラブルの場合、なんとなく動作が重い、走行中に異音がする、動作時に異音がするなどの症状が現れます。

ディレイラーやSTIなどの動作が重くなったり、変速が決まらなくなってきた場合はコンポーネントのどこかのパーツが劣化している可能性が考えられるため、ロードバイク専門店で状態を確認してもらうことをおすすめします。

 

 

 

ペダルの劣化と交換時期

最後はライダーの力が最も加わるペダルの劣化についてです。

ペダルはライダーの体重が加わるだけでは無く、登りやスプリントの際には体全体の力が一気に加わる部分ですので、以外と早く劣化が進むパーツです。

 

 

一応、メーカー側も負担が大きいパーツと言うことで相当頑丈に作ってはいるのですが、それでもレースやヒルクライムを多く行っていると速ければ2~3年でベアリングが変形してしまうこともあります。

また、回転の良いペダルの場合、回転の抵抗を減らすためにシール部分の密閉力が少なく作られているため、雨などが入りやすいのです。

そのため、雨の中を走行した場合は、分解してグリスを交換しなければすぐに回転のスムーズさが無くなってしまいます。

 

 

また、体重を支えるペダルのシャフトについても、ライダーの力や体重によっては劣化が通常より速くなってしまい、すぐに交換が必要となる場合もあります。

ある程度パワーがある方、体重がある方については、剛性の高いペダルを選びましょう。

 

個人的にはシマノのDURA-ACEペダルなんかは剛性が高いのでおすすめです。

(5600シリーズのペダルのシャフトを踏み曲げた私でも5年間違和感無し)

 

 

 

その他のパーツの寿命と交換時期

フレームやコンポーネントなどはきちんとメンテナンスをしていれば、最低でも数年は問題無く使えるものがほとんどです。

しかし、ワイヤー類やブレーキシュー、タイヤについては消耗品ですので、年に一回、もしくは劣化したら交換しなければいけません。

 

タイヤについてはパンクの頻度が上がった、または表面にひび割れができたら交換してください。

溝が掘られているタイプのタイヤなら、溝が浅くなったら交換時期です。

 

ワイヤーについては、どうしても使い続けることで伸びてしまい、ブレーキの利きが悪くなったり、変速がきれいに決まらなくなってきます。

アジャスタを調整すればある程度の伸びは対応できますが、それでもいつか限界になりますので、調整仕切れなくなったときは交換すると良いでしょう。

また、ワイヤーを保護するインナーケーブルについても、劣化するとワイヤーの滑りが悪くなり、変速などの操作性に悪影響を与えてしまいますので、定期的な交換がおすすめです。

 

ロードバイクに限らず、自転車は自分の力だけで走る乗り物ですので、ちょっとした変化を感じた時はショップに相談し、早めに対処しておくことで劣化を防ぎ、長く乗り続けることができます。

自分でメンテナンスを行っても良いですが、年に一回程度ショップに預けてオーバーホールしておくと、自分では気づきにくい問題も見つけることができるのでおすすめです。

 

サイクルワークスオオタキのロードバイクオーバーホールについてはこちらの記事をご覧ください!

 

 

 

 

 
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